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上映劇場
1年かけた脚本作り

同企画が動き出したのは錦織監督の『たたら侍』が公開となった2017年春だった。本作のエグゼクティブプロデューサーのEXILE HIRO氏が「錦織監督、TAKAHIRO初主演」で映画を製作したいと提案し、錦織監督は「島留学をテーマに描いてみたい」と応じ、脚本作りがスタートした。TAKAHIROの役は当初、教師役、島留学のコーディネーター役が候補になったが、EXILE HIRO氏の「漁師がいいのでは」との言葉で方向性が定まった。脚本は錦織監督の主導で、メインスタッフが定期的に脚本会議を行った。11月には「劇団EXILE」の秋山真太郎が参加。「秋山さんが入ったことで、高校生たちの台詞が生き生きとしました」と川崎隆プロデューサーは言う。また、記憶喪失という設定は清水洋一プロデューサーの発案。製作陣の思い、アイデアが結集した最終稿が上がったのはクランクイン直前で、実に20稿を数えた。

無精髭&肉体改造で漁師役に臨んだTAKAHIRO

映画を観た人が驚くのは、TAKAHIROの無精髭を蓄えた漁師姿だろう。「12年前の回想シーンがあるので、容姿のギャップを見せた方がいいだろうと、3月11日の衣装合わせの時、現在の姿は無精髭でいこうと決めました」(川崎氏)。TAKAHIROも「変装のため、プライベートでたまにするくらい」という無精髭スタイル。口髭とアゴ髭は自前だが、ほかの部分はメイクアップによるもの。また、漁師らしい逞しい体型を作るために、撮影中も毎日、筋トレやジョギングを欠かさず、肉体改造を行った。スクリーンには“EXILE TAKAHIRO”の姿はなく、TAKAHIRO自身も「俺じゃないみたいだ」と出来栄えに胸を張った。

錦織監督の熱烈オファーに応えた松坂慶子

主人公、池田徹の母、信子を演じたのは、日本映画界を代表する名女優、松坂慶子だ。錦織監督は「この役は松坂さん以外考えられない」と手書きの手紙をしたため、出演を依頼。松坂も熱意に応えた。二人は息もピッタリで、誰もが羨む理想の母子を演じきり、観客の胸を打つ名場面が誕生した。TAKAHIROは「松坂さんは幼い頃からずっとテレビで拝見していたので、キャスティングを聞いた時は緊張しました。実際にお会いすると、本当に思い描いていたイメージのまま、すごく温かい方でした。『僕は経験不足なので、足を引っ張ってしまうかと思いますが、よろしくお願いします』と言うと、『楽しくやりましょう』とおっしゃってくださって。共演シーンは松坂さんに全部引っ張って頂きました」と振り返る。松坂は撮影の合間には衣装のままでバスに乗って、島内見学に出かけるなど島に自然と溶け込み、スタッフ、島民を驚かせた。

高校生キャストは島留学を疑似体験

留学生として島にやってくる木村めぐみ役の山口まゆ、福間雄一役の板垣瑞生ら高校生役はオーディションで決定。次世代を担うフレッシュなキャストが勢揃いした。高校生キャストはクランクインの2日前に現地入りし、島根県立隠岐島前高校を見学。「生徒役の俳優たちは島の空気を感じながら、役に入っていきました。『最低限のフォローはするから、自分たちで生活するつもりで役に臨んで欲しい』と伝えました」と助監督の山内健嗣氏。高校生キャストは島留学を疑似体験する格好になった。

出雲の神様が味方した

スタッフは2018年3月4日からロケハンを開始。3月26日、海士(あま)町・隠岐神社で映画の成功を祈願し、その後、県立隠岐島前高校の学生寮のシーンからクランクインした。海士町での3日間のロケを終え、3月29日にフェリーで西ノ島に移動。海抜257mの断崖絶壁で、隠岐最大の景勝地、摩天崖(まてんがい)を始め、牛馬が草を食む姿が見られる赤尾展望所、鬼舞展望台、浦郷(うらごう)漁協、あすか食堂(あすか軽食喫茶)、美田湾などがメイン舞台になった。悪天候のため撮休となったのは1日だけ。4月16日、出航する池田丸のシーンですべての撮影を終えた。「天気がうまく回ったのは奇跡です。ラストシーンはワンチャンス、ワントライで、夕日もちゃんと捉えることができました。天が味方してくれた気がします。島根には出雲の神様がいらっしゃいますから、映画の神様もいたんだなと思いました」と錦織監督は振り返る。

高校、漁協、ダイビングショップなど隠岐島前が全面協力

撮影は隠岐、島前が官民挙げて全面協力した。「『渾身KON-SHIN』では隠岐諸島(隠岐の島町・西ノ島町・海士町・知夫村)でロケしたので、そのノウハウがありました。島の方々も映画の撮影がどういうものか、分かってくださったので、ロケハンなどもスムーズに行きました」と川崎氏。県立隠岐島前高校での撮影では生徒がエキストラで出演。浦郷漁協(漁業協同組合JFしまね 浦郷支所)もさまざまな形で協力。12年前の海難事故のシーンでは西ノ島のダイビングショップ「クラブノア隠岐」、地元漁協、消防署等がバックアップした。ショップ前にある美田湾に船を横付けしての撮影で、ダイバー夫妻がスタントをこなした。「劇中では沖合のように見せていますが、実際に沖合で撮ることはできません。船上での撮影で、“雨降らし”がある難しいシーンでした。皆さんの協力なしには撮影できませんでした」(山内助監督)。

スタッフ、キャストは6つに分宿

西ノ島には撮影隊全員が泊まれるような大型の宿泊施設はなく、スタッフ、キャストの撮影隊は6つのホテル、旅館、民宿に分宿した。毎朝、ロケバスが巡回して、スタッフ、キャストをピックアップして、現場に向かった。西ノ島にはコンビニはなく、飲食できる店も少ない。「スーパーは島に数軒だったので、スタッフ、キャストは毎日のように立ち寄って、食料品や日用品を調達していました。地方ロケの多いスタッフはこういう状況に慣れていますが、都会育ちの高校生キャストは戸惑ったかもしれません。食事できるところも限られていましたので、スタッフで店がいっぱいになったこともありました」(山内助監督)。

スタッフが驚くTAKAHIROの意外な顔

TAKAHIROは釣りが趣味だ。留学生の雄一と釣りに出かけるシーンでは、その腕前でスタッフを驚かせた。「釣りのシーンでは、水槽に活魚をスタンバイさせていたんですが、本番中にTAKAHIROさんが『すみません、釣れちゃいました』と言うのです。見たら、本当に魚が釣れていました」(山内氏)。もう一つ、意外なエピソードを披露するのは、川崎氏だ。「松坂さんとのシーンでは、食事をする場面があったのですが、TAKAHIROさんは消え物(※撮影に用意された食事)をきれいに食べるんですよ。消え物をあんなに見事に平らげる人は見たことがないですね(笑)」。母・信子が作ったという設定の料理は、島のお母さんたちが地元の新鮮な食材を使って、愛情を込めたもの。撮影中の食事のほとんどは弁当で、温かい食事は貴重。「とても美味しかったです」とTAKAHIRO。料理を提供した地元の人たちも喜ぶ食べっぷりだった。

1984年12月8日、長崎県出身。EXILEは昨年、3年4ヶ月ぶりのオリジナルアルバム「STAR OF WISH」を発売、同年9月から全国ドームツアー「EXILE LIVE TOUR 2018-2019 “STAR OF WISH”」を開催し、88万人を動員した。また、HISASHI(GLAY)らとともに、4人組ロックバンドACE OF SPADESにてヴォーカルを務め、2019年2月20日に待望の1stアルバム「4REAL」をリリース、2月26日より初の全国ツアー「ACE OF SPADES 1st. TOUR 2019 “4REAL”」を全国5都市7公演で開催。ソロとしても活動し、2017年には、作詞作曲楽曲が収録されたミニアルバム「All-The-Time Memories」をリリース。2017年から2018年にかけ、自身初となるファンクラブイベント「EXILE TRIBE FAMILY FAN CLUB EVENT TAKAHIRO 道の駅 2017-2018」を開催、今年夏よりそのイベントの【続編】「TAKAHIRO 道の駅 2019」の開催が控えている。また、俳優としても「戦力外捜査官」「ワイルド・ヒーローズ」、『HiGH&LOW』などに出演し、活動の幅を広げている。2017年にはイギリス演劇界最高の栄誉とされるオリヴィエ賞最優秀新作コメディー賞に輝いた「MOJO」で初舞台、初主演をつとめた。

KEIKO MATSUZAKA

1952年7月20日、東京都出身。69年に大映東京撮影所に入所し女優デビュー。72年に松竹へ入社。81年、『青春の門』『男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎』で、日本アカデミー賞、ブルーリボン賞、報知映画賞で主演女優賞を受賞。82年、『蒲田行進曲』『道頓堀川』では日本アカデミー賞、キネマ旬報、毎日映画コンクールで主演女優賞を受賞。90年『死の棘』ではカンヌ国際映画祭グランプリ受賞、日本アカデミー賞、キネマ旬報、毎日映画コンクール、ブルーリボン賞、報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞で主演女優賞を受賞。08年には放送事業の発展に寄与し、放送文化の向上に貢献した人物に贈られる「第60回日本放送協会(NHK)放送文化賞」を受賞した。大河ドラマでは「国取り物語」(73)、「春の波涛」(85)、「篤姫」(08)、「西郷どん」(18)に9回の出演。NHK連続テレビ小説「まんぷく」ではヒロイン、立花福子の母親、今井鈴役を好演。2009年紫綬褒章受章。主な映画出演作は『藍より青く』(73)、『五番町夕霧楼』(81)、『道頓堀川』『上海バンスキング』(84)、『さくや妖怪伝』、『火垂るの墓』(08)、『ベトナムの風に吹かれて』(15)、『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』『人魚の眠る家』(18)など。

MAYU YAMAGUCHI

2000年11月20日、東京都出身。14年7月にフジテレビ「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」でドラマデビュー。15年4月、テレビ朝日「アイムホーム」で木村拓哉の娘役で注目。同年11月にTBS「コウノドリ」で中学2年生の妊婦を演じ、評価を高めた。主な出演作品に、映画『くちびるに歌を』(15)、『相棒 –劇場版Ⅳ-』(17)『雪女』(17)。ドラマにはTBS「リバース」(17)、KTV「明日の約束」(17)などがある。特技はピアノ、クラシックバレエ。趣味は映画鑑賞、読書。

KYOKA SHIBATA

1999年8月30日、東京都出身。2007年に読売テレビ『名探偵コナンドラマスペシャル第2弾「工藤新一の復活! 黒の組織との対決」』灰原哀役でデビュー。14年には映画『瀬戸内海賊物語』で初主演。その他、映画『アオハライド』(14)、『くちびるに歌を』(15)、『迷宮カフェ』(15)、短編オムニバス『4/猫-ねこぶんのよん-』「ひかりと嘘のはなし」(15)、『咲-Saki-』(17)、『ピンカートンに会いにいく』(18)、『野球部員、演劇の舞台に立つ!~甲子園まで642キロ~』(18)など、多くの映画・ドラマに出演。

MIZUKI ITAGAKI

2000年10月25日、東京都出身。14年、映画『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビュー。応募総数1万人の中から半年に渡るオーディションののち、映画『ソロモンの偽証』(15)の神原和彦役に選ばれる。NHK大河ファンタジー「精霊の守り人Ⅱ・最終章」(17、18)にチャグム役で出演。俳優だけでなくボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーとしても活動。趣味は映画鑑賞・ゲーム・読書、特技は乗馬・サッカー・水泳・マラソン。

SEISHU URAGAMI

1999年11月23日、東京都出身。10歳の時から子役として活躍。フジテレビ「家族ゲーム」(13)にレギュラー出演し、注目を集める。16年にはNHK大河ドラマ「真田丸」で真田大助役を演じた。ほか、映画「恋妻家宮本」(17)、東海テレビ「さくらの親子丼2」(18~19)、映画『エイプリル・フールズ』(15)でも小野花梨と共演。趣味は読書、イラストを描くこと。

KARIN ONO

1998年7月6日、東京都出身。2006年、TBSドラマ「嫌われ松子の一生」幼少期のあすか役で子役としてデビュー。映画『南極料理人』(09)で注目。2013年テレビ東京ドラマ&映画「鈴木先生」では主要キャストの河辺彩香役を演じた。主な映画は『人狼ゲーム BEAST SIDE』『ガールズ・ステップ』(14)、『エイプリル・フールズ』(15)、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)。ドラマではテレビ朝日「13歳のハローワーク」(12)、フジテレビ「武道館」(16)、「刑事ゆがみ」(17)など。趣味は料理、ギター。特技・習字。

MEI KUROKAWA

1987年5月13日、東京都出身。97年、NHK水曜ドラマ「鏡は眠らない」でドラマデビューし、以降、ドラマ・映画・CM・舞台に幅広く活躍。19年は主演作『美人が婚活してみたら』(大九明子監督)のほか、山戸結希プロデュースによるオムニバス『21世紀の女の子-セフレとセックスレス-』(ふくだももこ監督)、『はずれ家族のサーヤ』(岡本未樹子監督)、『ダンスウィズミー』(矢口史靖監督)等がある。主な映画出演作は『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10)、『横道世之介』(13)、『南風』(14)、『ドライブイン蒲生』(14)、『ぼくたちの家族』(14)、『きみはいい子』(15)、『ふきげんな過去』(16)、『二十六夜待ち』(17)など。

SHINTARO AKIYAMA(プロデューサー、共同脚本)

1982年7月8日、長崎県出身。2009年、劇団EXILEに加入。主な出演作に「HiGH&LOW」シリーズ、映画『非金属の夜 nonmetal night』(13)、「合志義塾~カタルパの樹がつなぐ明日~」(17)、舞台「伊賀の花嫁 その二 鬼は外編」(18)、舞台「黒蜥蜴-全美版-」(18)などをはじめ、数々の映像作品、舞台作品に出演。出演した映画『jam』(18)ではアソシエイト・プロデューサーも務め、本作では共同脚本、製作も手がけている。香川県高松市が行っている「世界盆栽プロジェクト~高松が切り拓く世界のBONSAI~」PRムービーにも出演している。現在ラジオ レインボータウンFM「Weekend Fun!」のパーソナリティとして出演中。

MANTARO KOICHI

1969年2月15日、大阪府出身。2010年の解散までマキノノゾミの劇団「M.O.P.」に所属し、ほぼ全ての公演に参加。 以降、ドラマ、映画を主なフィールドとし、繊細な表現力と精密な演技力で高い評価を得る名バイプレーヤー。主な出演作に、TVではNHK朝の連続小説「てっぱん」(11)、WOWOW「下町ロケット」(11)、TBS「クロコーチ」(13)、フジテレビ「僕のいた時間」(14)、NHK「運命に、似た恋」(16)、NHK「精霊の守り人」(17)、WOWOW「監査役野崎修平」(18)、NTV「イノセンス 冤罪弁護士」(19)。映画では『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14)、『劇場霊』(15)、『合葬』(15)、『秘密 THE TOP SECRET』(16)、『惑うAfter the Rain』(16)『東京ウィンドオーケストラ』『ケアニン』『光』 (17)、『恋のしずく』(18)など。

錦織良成監督インタビュー
TAKAHIRO演じる男の人生が豊かに見えれば
― 企画の成立経緯について教えてください。

『たたら侍』の後、複数の企画があったのですが、HIROさんと「次の作品はTAKAHIROくんを主役に隠岐島で撮ろう」と話していました。僕は、オリジナル脚本で島根を舞台にした映画を多く撮っています。地方で撮られた映画はよくローカル映画とか言われますが、そういう言い方自体当たらないかなと思います。昔から日本映画の多くは地方でもよく撮られていましたが、今こそ都会で失われた日本らしさや文化が残る地方を舞台に撮ることによってグローバルに観客に響いたり、伝わることがあると思っています。

― 島留学をモチーフにしたのは?

島留学は、国会で話題になるくらい成功例になっています。島留学といってもなかなかイメージしにくいかもしれませんが、実際に取材すると教育の最先端ではないかと。勉強は詰め込み式の暗記勉強だけではないと考えて留学してきた子や、教科書だけでは学べない大事なものが島にあると感じてきた子など自発的に目標を持って学びたいと思う子たちが行列を作っていて、順番待ちの状態なのです。意欲の高い子も多く、皆がグローバルな視点を持っているのには驚きました。在校生179人のうち85人が留学生、半分近くが県外からです(※2018年5月現在)。島の人たちとの交流の中で人間にとって本当に大切なものは何かを学んでいく。島を包む優しさや絆・・・そういう目に見えない大切なものを描きたいと思いました。

― 映画ではTAKAHIROさんが演じる漁師の記憶を巡る話と、島留学の生徒たちの物語の両方が描かれます。

今回は群像劇であり、TAKAHIROくんが主役。若者たちが島に行くということだけを追い求めますと、とかく教育問題とか偏差値がどうとかになりがちです。ですから最初は学園もので始め、家族の物語へとつなげました。なおかつ、親子の絆や、人との繋がりの中で一番大切なことは何か、何が人生を豊かにしていくのか、を描こうとしました。

― TAKAHIROさんが島親の漁師役というのは面白い役どころですね。

最初、学校の先生を考えていたんですが、HIROさんが「漁師はどうか」と言ってくれて、面白いと思い決めました。TAKAHIROくんには撮影前に漁協の仕事を体験してもらいましたが、長崎出身ですので、釣りは上手いですし、役にハマりました。隠岐島とは地理的にも近いこともあり、そういうDNAもあったんじゃないかなと思います。 TAKAHIROくんは感受性豊かで、演技のスキルが高くとても素直。以前から、いい俳優さんになると思っていました。彼をイメージしながら脚本を書き上げ、撮影前には「自信持ってやって欲しい」と伝えました。TAKAHIROくんが演じる男の人生が、豊かに見えれば成功かなと思います。

― 母親役は松坂慶子さんです。

最初から松坂さんにお願いしたいと思い、お手紙を書きましたら、快く引き受けてくださいました。TAKAHIROくんと、とてもいい親子を演じていただきました。美男美女で、ちょっと出来すぎな感じですが(笑)。松坂さんは衣装のままバスで島内を見学されたりして、地元の方も驚かれたようです。本当に島に溶け込んでました。

― 高校生役はどのように決まったのでしょうか?

オーディションです。僕は、『白い船』(02)の時、12歳の濱田岳君を選びましたが、あんな感じになれば、と。既に活躍している子たちもいますが、これからの時代を担う俳優さんたちが集まってくれました。

― 撮影はいかがでしたか?

短い撮影期間ながら、天候にも恵まれました。何より地元の人たちの温かい支えがありました。俳優さんたちが、どんどん島人になっていく姿を目の当たりにし、島の人たちの優しさが本当に身にしみる現場でした。